最近テレビで「工場へ行って、何を作っているのか当てる」というような番組を見かけます。わたしは繊維関連の仕事を始めて40年近くなりますが、この製品を作る工場は初めて見ることになりました。もちろん同じ繊維関連ですから、よく似た設備、工程は見たことはあります。
写真の白い繊維はマニラ麻だそうです。これを細く引き伸ばし、撚りをかけ組んでゆくと、直径10センチほどのロープ。多くの人が何度か使用したことのある物、「綱引き用のロープ」となるのです。「今、綱引き用のロープを製造している会社は、日本でここだけ」と社長さんが話していました。
綱引き用ロープは麻じゃなければならない色々な理由があるそうです。繊維の強度や摩擦度などらしいですが、社長さんは早口だったので、その勢いに納得させられてしまいました。